中に入って初めて分かった姫路城。天守で立った守る側の目線

レジャー
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こんにちは。スミレ(母)とレモン(娘)です。当ブログを訪れていただき、ありがとうございます。

スミレが姫路城の中に入ったのは、高校生のとき以来かもしれません。桜は毎年見ていたのに、天守に入るのはずっと遠ざかっていました。

体力的に登って降りてこられるだろうか。靴を脱がなければいけないことも、すっかり忘れていました。

足軽目線で城の中を進んできた第2弾の続きとして、この日は初めて「守る側」の目線で、姫路城の天守に入りました。

レモン
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この記事はこんな方におすすめです!

  • 姫路城に行ったことはあるけれど、天守の中まではよく覚えていない方
  • 「白くてきれいなお城」というイメージ以上の姫路城を知りたい方
  • お城や歴史に詳しくないけれど、実際に歩いた感覚で読みたい方
  • 姫路城をこれから訪れる予定で、見どころを知っておきたい方
  • 足軽目線の記事を読んで、その続きが気になっている方

高校以来に入った姫路城天守

今回は第2弾で足軽目線になって、お城の中を歩いてきた流れの続きです。天守に向かう道は、ただ登っていくだけだと思っていました。

けれど、途中で少し不思議な感覚になります。

▲ 水の二門。ここだけ少し下り坂。道を間違えたのかなと相手を惑わせるためだそうです。

水の二門。それまで登ってきていたのに、ここだけ急に、ほんの少し下り坂になるのです。

テレビ番組でロンブーの敦さんが話していたのを思い出しました。これは、攻めてくる相手を惑わせるための仕掛け。「間違えたかもしれない」と思わせるための道だそうです。

ああ、今まさにそれを体で感じているんだ、とスミレは思いました。

そこから水の三門、水の五門を抜けて、ようやく天守の入口にたどり着きます。

靴を脱いで入るお城に少し緊張

▲ 天守に入るとすぐ靴を脱ぐための場所があります。靴はビニール袋に入れて、持って進みます。

天守に入るとき、靴を脱ぎます。このことを、スミレはすっかり忘れていました。

靴を脱いで、ビニール袋に入れて、自分で持って進みます。出口は別なので、靴はずっと持ったままです。

少し面倒にも感じますが、不思議と嫌ではありませんでした。それだけ、この場所が大事にされているのだと伝わってくるからです。

ここは観光施設というより、「お城の中」なのだと、足元から意識させられました。

登るほどに分かった、天守は守る場所だった

▲ 天守に入ると、急な階段が続きます。頭上も低くなっています。頭上注意です。

天守の中は、想像していたよりもずっと急な階段が続きます。一段一段、足を運びながら登っていくと、体はだんだん温まってきました。

けれど、足元は冷たいままです。靴下を履いていても、床から冷えが伝わってきます。手も、気づけば冷たくなっていました。

快適とは言えません。でも、その不便さこそが、このお城の役割だったのだと思います。

ここは、誰かを迎えるための場所ではなく、守るために、耐えるために使われていた場所でした。

矢狭間・鉄砲狭間から外を見て、目線が反転した

▲ 外から見ると、白壁にぽつんと空いた小さな四角。中に入って、ここが「狙うための穴」だと知りました。

天守の中には、小さな穴のような開口部があります。矢狭間鉄砲狭間と呼ばれるものです。

狭間(さま)とは?

狭間(さま)とは、城の壁や塀に設けられた、外を攻撃するための小さな開口部のことです。
矢を放つための矢狭間、鉄砲を使うための鉄砲狭間があり、形も長方形や三角形など、用途によって異なります。

外からは小さな穴にしか見えませんが、内側からは外の様子を確認でき、身を隠したまま攻撃できるようにつくられています。

そこから外を覗いたとき、スミレの中で視点が切り替わりました。

足軽になったつもりで、ここまで歩いてきた道。今度は、その道を上から見下ろしている自分がいました。

ここから矢を放ったのか。鉄砲を構えて、敵を狙っていたのか。天守の中に入って、守る側の目線で見ている自分に気付きます。

一階にあった、二重の扉という防御

▲ 天守一階にあった重厚な扉。「これは何」と思いながら撮影。

天守の一階で、重厚な扉の前に立ち止まりました。何の説明もなく見ていたときは、「これは何だろう」と思って撮った写真です。

パンフレットを見ると、ここは二重の扉になっていて、天守への出入口のひとつだと知りました。天守の出入口は全部で四か所あり、そのうち二か所が一階にあります。

どの出入口も、外側と内側に扉が設けられ、さらに閂(かんぬき)で戸締まりをする仕組みです。すべての閂をかけると、天守へ入ることはできません。

「美しいお城」という印象の裏で、ここまで徹底した防御が考えられていたことに、スミレは静かに圧倒されました。

天守は、武器を備える場所でもあった

大天守の中には、多くの武具掛けがありました。パンフレットには、天守が武器倉庫としても使われていたことを示していると書かれています。

武具を掛けるためだけの木の構造を見て、天守が「展示される建物」ではなく、「使われる場所」だったことが、はっきりと伝わってきました。

狭間から外を見下ろし、二重の扉で守られ、武具が備えられていた。お城の中に入ると、姫路城が本気の防御のためにつくられていたことを、スミレは何度も実感しました

天守から見えた高校と、時間の重なり

▲ 天守の窓。ここからスミレの高校がある方角を探したが、この窓からは建物は見えませんでした。

天守の中で、外を撮ろうとしてスマホを出しました。そこに窓があると思い込んでいたのです。けれど、窓はありませんでした。ガラスも、仕切りもなく、ただ外とつながっています。

え?と思いました。ということは、昔の人たちは風も、雨も、そのまま受けていたのだろうか。嵐の日も、雪の日も、ここに立っていたのだろうか。

そんなことを考えながら外を見ると、スミレが通っていた高校が見えました。

高校生のときも、姫路城には来ていました。でもそれは、授業の一環で、仕方なく来ていた時間だったと思います。

今回は違いました。自分の意志で、見たいと思って、天守まで登ってきたのです。同じ景色なのに、見え方がまるで違いました。

天守に立って初めて分かった姫路城

外から見ていた姫路城は、美しいお城でした。中に入って、天守に立ってみて、印象は大きく変わりました。

ここは、見せるためだけのお城ではありません。守るために、迷わせるために、耐えるためにつくられたお城でした。

足軽目線で歩いてきた第2弾の続きとして、天守で「守る側」の目線に立ったことで、姫路城がまた少し、違う存在になった気がします。

外から見ていただけでは分からなかったこと。中に入って、体で感じて、ようやく見えてきた姫路城でした。

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